Sample Blog

CVE2020-8617

slide
2024/05/07 CVE-2020-8617について セキュリティ技術者育成プログラム8期生 4427 福本悠貴 1 2/14 CVE-2020-8617とは TSIGリソースレコードを含むメッセージの有効性チェックの不具合に 起因しており、特別に細⼯されたメッセージを受け取った場合に namedの異常終了や、異常な動作が発⽣する可能性があります。 • 9.16.0 ~ 9.16.2 • 9.14.0 ~ 9.14.11 • 9.11.0 ~ 9.11.18 • Supported Preview Edition 9.9.3.S1 ~ 9.11.18.S1 引⽤: JPSERT 3/14 TSIGとは • RFC 8945 (2845, 4635は廃⽌) • トランザクション認証 • 共通鍵⽅式 • セキュアなDNS更新 • 信頼できるゾーン転送 • クライアントとサーバ間の認証 4/14 DNSの構造 • 出典: RFC1035 5/14 TSIGリソースレコード • 出典: RFC8945 6/14 影響範囲 本脆弱性を利⽤した攻撃には、該当namedで使われているTSIG鍵の名前を 知っているか、推測可能である必要がある。 → 安⼼…? 7/14 local-ddns 8/14 dns̲tsig̲verify関数 • DNSメッセージ内のTSIGレコードを検証するための関数 • MAC(Message Authentication Code)の有効性や タイムスタンプの妥当性などを確認する 9/14 10/14 パッチ適応前 11/14 パッチ適応後 12/14 まとめ • TSIGレコードのErrorに BADSIG or BADKEY をセットし、リクエストを 送信すると、レスポンスで⾏われるべき処理が実⾏され、namedが異常終 了する。 • ⼊⼒チェックの不具合がある箇所まで通過するには、Key名とアルゴリズ ムを当てる必要がある。 • local-ddnsという⾃動的に⽣成されるセッションキーを使って攻撃可能。 13/14 bind-9.16.1/bin/named/config.c 14/14 参考文献 • https://www.jpcert.or.jp/at/2020/at200023.html • https://jprs.jp/tech/security/2020-05-20-bind9-vuln-tsig.html • https://knqyf263.hatenablog.com/entry/2020/05/21/003645